インタラクティブボルダリング

2017年5月4日に光市室積で開催されたミタフェスにて、ボルダリングジムJappaaanの室内企画としてインタラクティブなボルダリングを体験できるアトラクションを展示しました。

Jappaaan代表の三由さんとのコラボレーションで制作されたこのアトラクションは、仮想の火をつけられるたいまつを使ったおそらく世界初のインタラクティブクライミングゲームです。

 

まず床に置かれたたいまつを拾い上げて火種から火をつけます。

片手にたいまつを持ちながら壁を上るのは結構難しいのですが、クライミングに必要な3点で登る感覚を身に付けるのにとても良いらしいです。

ウォールの青いブロックは水という設定で、たいまつが触れると火が消えるようになっています。

水をよけながら火を運んで、4m近くの高さにある2つの聖火台に制限時間内に火を付けるとクリアです。

今回の構成は、高さ4mのクライミングウォールに映像を投影するため、ウォールから4.5mほどの天井近くにプロジェクターを取り付けて、床置きで約2mの高さにKinectを設置しています。

たいまつは、Kinectの赤外線センサーでたいまつに巻き付けられた反射テープの位置を解析して座標を取得しています。

4m四方の範囲をKinectで解析するためには、ウォールから3.5m程度の距離を取る必要があるのですが、距離が離れると赤外線画像に映るたいまつが小さくなり、位置の取得が難しくなってしまいますので、OpenCVでたいまつを拡大する処理を行って、できるだけ位置をロストしないようにしています。

当日は、子どもを中心に2人組で協力してプレーしてもらいましたが、とても盛り上がってよかったです。

初心者の子どもでも、普段なら怖くて登れないような高さに登ってしまうほどゲームに熱中してくれました。

時間が経つにつれて、たいまつの反応が悪くなるという課題も見つかりましたが、それも改善しつつ、ぜひまた展示させていただきたいと思っています。